高城剛氏のメールマガジンにて紹介されていた「脳のオイル交換」を試してみました。
まず、グルコース・モニタリングして血糖値の波のピークを作らず平準化したあと、Ketstix等で「ケトン値モニタリング」して4ミリモルを超えた頃を目安に、良質なC8オイル(カプリル酸)を毎日大量摂取します。
高城未来研究所「Future Report」Vol.497/Part2
この量は個々によって異なりますので、お腹の調子をみながら、適量をお飲みください。
割合は遺伝子次第なのですが、糖質1、たんぱく質2、脂質3とした場合、たんぱく質は体重の1.2-2倍程度必要ですので、体重50kgの僕の場合は、糖質30g、たんぱく質60g、脂質90gが、ひとつの目安になります。これで4ミリモルになかなか達しない場合、糖質20g、タンパク質60g、脂質120gなど割合を変えるか、数日間ファスティングや「あごだしバタースープ」だけで過ごせば、まず、目的の数値に達すると思います。
そして4ミリモルに達したと同時に、C8オイルを多めにとると、「脳のオイル交換」が本格的にはじまります。
これを続ける期間は、糖中毒の程度次第ですが、ここまで来ると自分で頭の回転が早くなっているのを実感できるようになるので、気分が上がります!結果、ずっと続けたいと思うでしょう。
この過程で糖新生が起き、一時的に疲れるかもしれませんし、「ケトフルエンザ」と僕が呼ぶインフルエンザに近い症状が、2-3日出ることがあります。これは、体内と脳の毒素を出すことから起きる一時的現象です。
このヤマを超えると、不思議と欲が減り、本来の自分を見つけ出せることから、「本当にやらなくてはいけないこと」を感じるようになるのです。
手順についてごく簡単にまとめると
1. 血糖値を平準化する
2. 糖質を制限した「ケトン食」を行う
3. 糖質に代わるエネルギー源としてMCTオイル(C8オイル)を摂取
4. Ketostixなどを使い、体内のケトン値を測る
5. ケトン値が4ミリモルに達したあたりから、MCTオイルを多めに摂取
ケトジェニック・ダイエットに近い手法ですが、今回の目的は減量ではなく、脳の活性化です。
目次
血糖値を平準化する
まずは血糖値が急激に上がらない食事法を確立し、ケトン食に移行します。
食事の方法を工夫する
野菜→肉・魚→ご飯 の順に食べる、
食後30分以内に運動をする(食事したお店から歩いて帰るくらいの運動量でOK)
などで、血糖値の上昇がゆるやかになります。
糖質制限を始める
糖質摂取量を1日30g程度に抑えるとなると、けっこう厳密に糖質制限をする必要があります。まずは、お米、パン、麺類をしばらくやめます。フルーツは果糖が多く含まれるので、これも食べません。葉物野菜はOKですが、イモ類、根菜類、レンコンなどは糖質が多いので注意。
血糖値モニタリングをする
「フリースタイル・リブレ」を使うと、血糖値をリアルタイムで測定することができます。
これは糖尿病患者の方向けに開発された製品ですが、通販などで普通に買えます。別売のセンサーを腕に取り付けて端末をかざし、血糖値をモニタリングします。
ケトン食を実践/MCTオイル摂取
糖質制限 & たんぱく質と脂質を多めに摂る
お米、果物、イモ類はいったん全て除去し、糖質をかなり減らしますが、その代わりに野菜と肉・魚、大豆製品は増やします。(糖質を減らすだけだと、自分の体質では痩せすぎてしまうため)
MCTオイルは、コーヒーやスープ、サラダ、味噌汁などに加えて摂取します。調理用の油としては使えないので、あくまで出来上がった料理に加える使い方です。
ちなみにお酒は、ビールは糖質が多いためケトン食実践中はNG。ワインは比較的少ないので多少飲んでも大丈夫です。ウイスキーやウォッカなどの蒸留酒はなんと糖質ゼロです。なのでハイボールはガンガン飲んでました。笑
ある日の食事はこんな感じ。
朝 豆乳+MCTオイル10ml
昼 SOYJOY1本、野菜と高野豆腐を大量に入れた味噌汁+MCTオイル10ml
夜 野菜と鶏肉のグリル、かぼちゃ豆乳スープ+MCTオイル10ml
グリルパンを買ったら、食事作りが大変捗りました。肉と野菜に塩胡椒や好きな味付けをして、このグリルパンにぶちこんで焼けば、なかなか豪勢な晩ご飯ができます!!
横長なので焼き魚も楽にできます。
MCTオイルはC8メインのものを選択
MCTオイルに含まれる中鎖脂肪酸にはC8(カプリル酸)、C10(カプリン酸)、C12(ラウリン酸)といった種類があり、頭にしっかり届くのはC8のみだそうです。ということで、MCTオイルの中でも、C8が100%とか98%とか書いてあるものを選びます。
こちらは高城剛氏オススメ、「完全無欠コーヒー」の提唱者であるデイヴ・アスプリー氏が展開するBulletproofの、Brain Octaneオイル
C8を98%含有する、有機JAS認証取得のMCTオイル。今回はこちらを使用しました
ケトン値を測定/MCTオイル増量
Ketostixという体内のケトン値を測定できる試験紙があります。尿を採り、浸けると色が変わってケトン値が判ります。
他、呼気でケトン値を測定するタイプの製品もあります。
私はケトン食を始めて3日くらいで、ケトン値4ミリモルに到達しました。ここからMCTオイルを大量摂取しますが、適量は人によるので様子を見ながら少しずつ摂ります。高城氏メルマガには「一日の総量80gから140g程度」を小分けにして摂取するとありましたが、1日80g摂るのって結構キツいです!
またMCTオイルはお腹がゆるくなるので、一度にたくさん摂らない方が良いです。私は一度激しい腹痛を経験しました。かなりヤバかったです!! 笑
ケトフル症状について
ケトジェニック状態へ移行する過程で、ケトフル(エンザ)と呼ばれる症状が出ることがあります。私は途中2日くらい、それっぽい症状が出ました。胸焼け、軽い頭痛、イライラ、体に熱がこもっている感じなどがありました。ちょっと心が折れそうになったけど、耐えました。ここを抜けると、頭がスッキリした感覚を得られると思います。
体感した効果
ケトン値4ミリモルをキープしつつ、MCTオイルの摂取を数日続けました。そこで得た体感としては以下です。
・ブレインフォグがなくなり、頭がスッキリした。視界がクリアになった
・瞑想の質が上がった。だいぶ浮遊感があり、ちょっと今までにない深い瞑想ができた
・気分がよくなった。ちょっと面倒なことがあっても前向きな気持ちでいられた
・お腹があまり減らなくなった(なので、やっぱりケトン食はダイエットに向いてそうですね)
・朝や、午後の眠気がなくなった
(これは血糖値コントロールによる効果。朝食や昼食で主食を抑えるようにすれば継続可)
得るものは多かったなと思います。
今後の食生活
ケトン食自体は、あまり長く続けるものではないなーと思いました。長くて2週間ですかね。
でも、昼食でお米を抜くと眠気がなくなる(血糖値が乱高下しないため)などの発見があったので、今後の食生活に取り入れていこうと思います。また、C8オイルを摂っているとコーヒーなどのカフェイン飲料を飲まなくてもあまり眠気が来ないし、頭に効いてるな〜という感じがあるので、これは継続して摂っていこうかなーと思っています。