ハーマンミラー社のシュッとしたワークチェア「セイルチェア」を購入しました。
2ヶ月ほど使ってみた感想をお伝えします。
目次
20年使った椅子を買い替えることにした
これまで、シンプルな事務回転椅子を20年以上(!)使っていましたが、キャスターを動かすとギシギシ音がするようになってきました。コロナ以降、在宅で作業することが増えたこともあり、これを機にちょっと良い椅子に買い替えたいと思い、新しい椅子を探す旅に出ることにしました。
大塚家具ショールームへ
いろんなワークチェアを試せるという大塚家具のショールームに来ました。
まずはハーマンミラー社の名作、アーロンチェアをお試し。やっぱり良いな… 20万円するけど……デカそうなイメージがあったのだけど、サイズが3種類あっていちばん小さいサイズ(Aサイズ)なら問題なさそうだったし、実際に座ってみるとかなり快適そうでした。金額を度外視するなら、やはりこれが良いな〜〜と思いました。
結果的に購入することになった、同じハーマンミラー社のセイルチェア。アーロンチェアよりは簡素な感じですが、こちらも良いです。トータルのバランスを考えるとこっちかな〜と思いました。といっても、こちらも約9万円(※2021年当時の価格。2024年時点ではフルアジャスタブルアームのモデルは12万円台です)といいお値段します……
次点はエルゴヒューマン社の椅子。私はヘッドレスト無しの方が好みでした。
座り心地は良い(アーロンチェア>エルゴヒューマン>セイルチェアの印象)ですが、見た目がゴツめなので、ここは好みによる所です。
ほか、オフィス家具メーカーの椅子も多数揃っているので、いろいろ試しまくりました。機能的に良さそうなものもありましたが、オフィス家具メーカーの椅子は当然ながらオフィス感が強く、家に置きたくはないなーと思ってしまったのでスルー。労働を思い出させるものを極力目に入る所に置きたくない派です。笑
検討の結果、セイルチェアを購入することにしました。総合的なコスパの良さも理由ですが、やはり決め手はこのスタイリッシュなデザイン。労働を思い出させないのが良かったです。笑
大阪南港ATCにある、階段で真っ二つになっているファミリーマート。ATC行くたびにフフって思います。
セイルチェアをどこで買うか検討&レンタルする方法もある
椅子は大塚家具さんでも注文できますが、セイルチェアは人気で生産が追いついていないらしく2〜3ヶ月待ちとのこと。
もう少し早く手に入らないか?と思い購入方法を調べていたら、レンタルができるというサービスを見つけました。通販のディノスによる家具レンタルサービス「flect 」で、セイルチェアの取り扱いがあります。これはちょっと本気で利用を検討してました。
レンタル料金は月額3470円×24回。(2024年時点では5880円×24回)24ヶ月経過してレンタル期間が満了すると、そのまま買い取れます。途中解約も可能。オフィスチェアを試したいけどいきなり現物を購入するのは不安という方にはかなり良いと思います。
【レンタル商品】HermanMiller/ハーマンミラー セイル チェア ブラック
しかしいろいろ調べているうちに、flectのレンタルでも入荷待ちになってしまいました。やはり人気なんですね…
この時すぐに注文できたのがAmazon。(といっても受け取るまでに1ヶ月かかった)ということで結局Amazonで購入。Amazonでは「フルアジャスタブルアーム」のモデルを選択できるのが大きいです。通常モデルのアームレストは高さのみ調整可能ですが、フルアジャスタブルアームは、高さ調整に加えてアームレストを水平移動できます。(外側・内側にスライド&角度をつけることが可能)
セイルチェアは楽天などでも購入可能です。正規品には12年保証(!)が付くので、正規品(正規代理店が取り扱う商品)であることを確認して購入することをおすすめします。
ちなみにflectさんに問い合わせたところ、flectでレンタル後に購入したセイルチェアにも12年保証は付くそうです。
セイルチェア到着&カスタマイズ
注文から1ヶ月ほどで、セイルチェアが届きました。箱がとんでもなく大きいです。笑
が、箱の底と側面が分かれた構造になっていてちょっと感動しました。箱の側面部分を持ち上げて外せば、そのまま椅子を転がして部屋にイン!できます。
背もたれ部分がアミアミになったデザインゆえに、ホコリが溜まりやすいですが、ウェーブとかで適宜払うようにすれば問題ないかと思います。
汚れ防止のため、座面にカバーをかけました。先代の椅子は、コーヒーやら何やらこぼしまくって非常に汚いことになっていたので、その教訓です。笑
ズレ防止のため、裏にこういう感じのゴムバンドを装着しています。
さらに、キャスターを付け替えました。ハーマンミラー社のワークチェアに標準で付属するキャスターはナイロン製ですが、ナイロンキャスターは硬いため、フローリングの床で長年使っていると傷が付きやすいようです。そこで少し柔らかいウレタンのキャスターに交換。こちらのキャスターはセイルチェア、アーロンチェアなどに共通して使えます。
座面が硬めなので、長時間座っているとしんどいなーと感じ、IKEAのチェアパッドを買って載せてみたら、若干楽になりました。体の高さが変わらないように、できるだけ薄いものの方が良いと思います。
座り心地について
背もたれの形状が秀逸
セイルチェアは、とにかく背もたれの形状が秀逸です。この背もたれの形が背中のカーブに絶妙に沿い、背骨をしっかりサポートしてくれます。これまで使っていた椅子は背もたれの形が身体に合わず、椅子にもたれずに姿勢を良くしようとして反り腰気味になり、結果腰が痛くなったりしていましたが、それが改善されました。
ヘッドレストがないのも、ヘビー級の肩こり持ちな自分には良い点です。ヘッドレストがあると首や肩の動きが制限されてしまい、しんどいのです。ハーマンミラー社の椅子には基本ヘッドレストが付いていませんが、それは「人間工学的に必要なものではないから」だそうです。
前傾機能
セイルチェアには、椅子全体の角度を前傾させる機能がついています。背もたれが背中にぴったりくっついて、骨盤部分から背骨を直立させることができ、タイピングや絵を描くなど、手を前に出して行う作業が楽になります。とはいえ長時間この姿勢だと疲れるので、この機能は作業に集中したい時だけ使うようにして、適宜切り替えるのが良いと思います。試座した時にこれは良いな!!と思ったんですが、結局この機能はあまり使っていません。笑
リクライニングの固定はできない
この椅子は、リクライニングの角度を決めて固定することができません。体重が軽い人(50kg以下)の場合はけっこう力を入れないとリクライニングができないので、背もたれを倒した状態で仕事するには向きません。でも背もたれのフィット感が良いので個人的には特に問題ないです。
ちょっと狭いけど椅子の上であぐらをかける(筆者の場合)
椅子の上で胡座をかくことは可能でした。(私は156cm、痩せ型)フルアジャスタブルアームのモデルの場合、アームをいちばん外側に配置すればちょっと余裕ができます。身体が大きい人は厳しいかもしれません。まぁこれはあくまで休憩する時用の姿勢で、作業する時には普通に座った方が良いです。
最も疲れにくい姿勢を編みだす
いろいろ調整を試して、自分にとって最も疲れにくい姿勢を編み出しました。
椅子の高さを調整する
・椅子&肘掛けの高さを机の高さに揃える。机に腕を乗せた時に肘の角度が90度になる高さがベスト。
・椅子の高さを机に合わせると足が床に付かない、という場合はフットレストなどを使い、椅子の座面が膝裏に当たらないよう、足を少し前に伸ばした状態で座ると楽です。
私は後にIKEAのフットレストを追加し、さらに快適になりました。
座った時の体勢
・深く座り、背もたれに少しもたれた体勢をとる。深く座ることで、アーチ状になった背もたれが骨盤部分にフィットし、背中が支えられます。
・巻き肩防止のため、腕は極力前に伸ばさないようにする。キーボードなどは、肘を引いた状態で操作できる位置に持ってくる。
2ヶ月使ってみた感想
背中が支えられている安心感
今回、新しい椅子にもっとも求めていたのは「背中や姿勢をサポートしてくれる」ことでした。セイルチェアはこのニーズにバッチリ応えてくれました。背中、特に骨盤まわりが支えられていると安心感が違うな〜と思います。
デザインの良さ
やはり、この価格帯のワークチェアの中ではダントツにデザインが良いです。
家の中で目に入るたびに、シュッとしてるな〜、買ってよかったな〜と思えます。笑
コスパの良さ
仕事柄もあり、家にいる時は基本Macの前にいるので、たぶん10時間とか平気で座っていることを考えると、9万円弱という価格も高くはないと思います。
1年のうち半分は家で座って何かしらの作業をしているとしたら、ざっくり180日×10=1800時間。
たとえば5年使ったとして9000時間、9万円÷9000=1時間あたり10円。
5年で9000時間も座ってるらしいことの方が衝撃ですが…
まぁとにかくコスパの良い買い物だと思います。
やっぱり試座は必須
どの椅子が合うかは本当に人によるので、実際に座ってみることは必須だと思います。試座をしてみないとセイルチェアを買うには至らなかったなぁと思います。とりあえず大塚家具さんのショールームへ行ってみるのがいいんじゃないでしょうか。笑
大阪だと、南港以外にもなんばパークス内にもお店があったりします。
https://www.idc-otsuka.jp/showroom