小麦製品を摂取しない食事法「グルテンフリー」を始めて2年ほどが経過しました。
わりと大きな変化がありました。今回は、グルテンフリーを始めた経緯についてまとめます。
遅延フードアレルギー検査をやってみる
2017年はじめ、「遅延型フードアレルギー検査」をやってみました。
→遅延型フードアレルギー検査をやってみた(旧ブログ)
すると、小麦グルテンにやや反応が出ており、軽くアレルギーがあるらしいことが判明しました。全粒小麦とか他のムギ系にも少し反応が出ていました。
この結果を見て、小麦やめた方が良いのかな?と気になってはいました。でもグルテンフリーってセレブがやってるダイエット法やんなーくらいの認識しか当時はなくて、すぐには始めませんでした。この頃は、毎日朝食にはパンを食べていました。チョコクリームが入ったパンとか超好きでめっちゃ食べてました。
副腎疲労について
その後、購読している高城剛氏のメルマガで、バイオロジカル検査や分子栄養学などについての情報を目にし、またグルテンを摂取することが腸や脳の炎症に繋がり、鬱的な症状を引き起こす原因にもなるとされていることを知りました。
ストレスを受けたり、腸内環境の悪化によって栄養の吸収が悪くなったりした場合に起こりがちな症状として「副腎疲労」があります。副腎とは左右の腎臓の上に乗っている小さな臓器です。コルチゾールなどの抗ストレスホルモン、性ホルモンなどを分泌することで、ストレスのコントロール、ホルモンやミネラルのバランス調整など、実は非常に重要な働きをしています。
しかし、ストレスや栄養不足などにより副腎が疲弊すると、副腎は抗ストレスホルモンを十分に分泌できなくなります。すると、ストレスに対抗できなくなり、疲労やうつ症状などが出てきます。これが副腎疲労です。
副腎疲労の人に多いのが、腸の炎症です。グルテン摂取を減らして、腸内環境を整えることが、副腎疲労を改善するために有効というわけです。
ちなみに副腎疲労は、日本では病気とはされていません。なので治療(改善)には保険が効きません。改善の方法は食事の改善やサプリメントでの栄養補給が中心となります。
副腎疲労が起こるメカニズムについては、こちらの本などを読むと大体わかります。アドレナルファティーグ(副腎疲労)外来の診療をされている、本間先生の著書です。
あとグルテンフリーといえばジョコビッチ選手のこの本がめっさ有名ですね。
うつ病かと思ってたら副腎疲労だった
2018年はじめ、分子栄養療法に興味を持ち、バイオロジカル医療を扱うクリニックに行ってみました。症状について話すと、副腎疲労の疑いがあるとのことで、有機酸検査と合わせて副腎疲労の検査(唾液を採取してコルチゾールの分泌を分析する検査)を受けました。結果、かなり典型的な副腎疲労だったことが判明しました。症状の重さは、4段階あるうちのレベル2。先生いわく
「あぁ、これはしんどいですわ。」
マジっすか…
自分は、うつ病かそれに近い状態なんだと思っていました。疲れやすい、やる気が出ない、抑うつ感、朝疲労感で起きられない、不眠など、全部鬱の症状だと思っていましたが、副腎疲労でも似た症状が出るそうです。うつ病だと思って心療内科に通ってたけど実は副腎疲労という人、世の中には多いんじゃなかろうか…
副腎疲労の場合は原因がうつ病とは違うので、抗うつ薬を飲んでも効きません。鬱的症状があって薬が効かない方は、副腎疲労を疑ってみても良いかもしれません。
グルテンフリー生活開始
副腎疲労の改善のためには腸内環境を整える必要があります。まずやることは、リーキーガット(腸内が炎症で傷ついて小さな穴が開き、栄養が十分に吸収できない状態)があればそれを治し、栄養の吸収を良くすること。その後、不足している栄養素をサプリメントで補うことです。
リーキーガットは、グルテンやカゼイン(牛乳や乳製品に含まれる物質)が原因で起こります。まずはグルテンとカゼインを摂らないようにしてください、とのことでした。こうしてグルテンフリー生活が始まったのでした。
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