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音楽好きの視点で楽しむ、Netflixおすすめ作品6選

とうとう、Netflixの利用を始めました。
Netflixで見られる番組・映画の中から、音楽ファンの視点で楽しめるオススメ作品をご紹介します。


POSE


※Netflixオリジナル作品ではありませんが、Netflixで視聴可能です。

「glee」のライアン・マーフィー監督によるドラマシリーズ。80年代NYの、アフリカ系とラテン系のLGBTQコミュニティを描いた話です。彼らは、ファッションとパフォーマンスを競うコンテストである「ボール」に情熱を懸けています。

当時はHIVの流行もあって、厳しい差別と偏見に遭っていたLGBTQの人々ですが、そのLGBTQの中でも差別やヒエラルキーがあること(ここを描いているのが凄い所です)、さらに有色人種への差別も加わり、ものすごいハードモードな人生です。そんな中でも懸命にポーズを取り、力強く生きる彼らの姿は涙なしでは見られません。マジで。

全編を通して、当時のシーンでヒットしていた名曲が満載です。
やはり象徴的なのはマドンナの「Vogue」。公式ではないと思いますが充実したプレイリストがあります。




POSEは、シーズン3で完結となります。日本での配信開始が楽しみ!!絶対泣ける。





トランスジェンダーとハリウッド:過去、現在、未来、そして


「POSE」では、リアルにLGBTQである役者が多数起用されており、トランスジェンダーの役は実際にトランスの役者さんが演じています。

この作品は、トランスジェンダーの人々がハリウッド作品においてどのように描かれてきたかの歴史を紐解き、当事者である役者やクリエイターがそれぞれの思いを語るドキュメンタリーです。「POSE」と合わせて見ると理解が深まります。



全裸監督


(過激シーンが比較的少ない予告編を貼っておきますw)

Netflixでしか見られないこのシリーズ、やっぱり面白いので、見られる環境の人は見た方が良いですね。この作品は、出演者の方の役者魂が凄いです。個人的には、玉山鉄二氏のイケメンを完全に捨てた演技が素晴らしく、感動しました。「ポルノ、見てるんでしょ?」「あー恥ずかしい!恥ずかしくて気持ち良い〜!」

内容もさることながら、BGMの選曲の渋さが印象的です。ケミカル・ブラザーズ、ペット・ショップ・ボーイズ、マッシヴ・アタック、ポーティスヘッド、エイミー・ワインハウスなどのセレクトが個人的には刺さりました。
Spotifyに公式のプレイリストがあります。




スティーヴ・アオキ: I’ll sleep when I’m dead


二郎は鮨の夢を見る」の製作陣による、スティーヴ・アオキのドキュメンタリーです。

スーパースターDJとして世界を飛び回る彼ですが、その原動力は、アメリカでレストラン「BENIHANA」を成功させた父、ロッキー青木だと語ります。まずこのお父さんのスーパーマンぶりがほんと強烈です。

父への尊敬、母や家族への愛にあふれていて、アオキさんいい人だな〜と思える作品です。
音楽シーン等についてはそこまで深く言及されず、家族や本人の人となりについての話がメインなので、ダンスミュージックを聴かない人もドキュメンタリーとして楽しめると思います。



ミス・アメリカーナ



テイラー・スウィフトのドキュメンタリー。デビュー前の音楽活動を始めた頃から最新アルバム「Lover」制作まで、テイラーの歩みをたどる作品。

保守的な地域であるテネシー州、カントリーのシーンから出てきた彼女は、タブーとされる政治問題への言及を避け “nice girl”(いい子)でいることを守ってきましたが、やがて黙っていることに我慢できなくなり、2018年のアメリカ中間選挙の際、地元テネシー州共和党の女性候補ではなく、民主党を支持することを表明、Instagramで発信しました。

「正しいことをする」が子供の頃からの倫理観だと語る彼女ですが、他人の評判に惑わされることなく、自分の価値観で正しいと思うことをするのだというメッセージが伝わります。

テイラーは民主党支持の表明と同時に「LGBTQの人権のための戦いを支持し、あらゆるジェンダー差別に反対する」とも表明しています。Netflixオリジナルの人気番組「クィア・アイ」のファブ5のメンバーとは友人らしく、チラッと出てきますね。



XOXO



Netflixオリジナル映画。架空のEDMフェス「XOXO」をめぐる、若者達(と若者だった人達)の群像劇です。

ボーイミーツガール的なストーリーで、映画というよりは、長いMVという感じ。ずっと楽しみにしていたフェスに向かう時の、あのウッキウキな感じ!知らない人同士でも、音楽好きはみんな友達!PLUR!で一緒に踊りまくっちゃうあの感じ!ほんとウッキウキしますね!!

ダンスミュージック&カルチャー好きな人向けな内容で、ちょっと人を選びますが、青春映画好きな人も楽しめると思います。私は大いに楽しみました。笑



音楽もノリノリなEDM曲が満載です。Galantis、Disclosureなどの曲が、映画の良い所で使われています。こちらは、主人公(駆け出しDJ)のマネージャーがラリってる場面で流れる曲です。笑



サウンドトラックのアルバムが出ているので、EDM好きな人にはオススメです。