♪BGM: Orbital – Chime
ゆっくり更新してきた、2000年代東京クラブシーンに浸かっていた頃の回顧録、
連載6回目にして最終回です。
WIRE04
club asiaや新宿OTOで一緒にDJしたことのあるUさんと話していて、WIRE行かん?ということになった。
WIREとは、石野卓球氏がオーガナイズする屋内型レイヴ。1999年から2013年まで毎年夏に開催されていた。出演はテクノ系のDJ・アーティストオンリー、毎年1万人がオールナイトで踊るという、今思うと(いや当時でも)すごいフェスだった。
とりあえずチケットを購入してコンビニで発券。その帰りに、新宿にあったnews DELIでご飯食べてたら、テーブルに置いてたチケットを見た店員さんに「WIRE行くんですね~!」と話しかけられた。WIREはドイツのLove ParadeやMAYDAYにヒントを得たゴリゴリにテクノのレイヴで、内容的には割とマニアックだったと思うけど、当時はサマソニなんかと並ぶメジャーな存在だった。
ちなみにnews DELIは、NYスタイルのデリカテッセンを売りにしたカフェチェーンで、このスタイルでは先駆者的なお店だったと思う。多分今はもうない。
いちばん見たかったのは、このWIRE出演を最後に解散を発表していたOrbital。彼らが出演する2日目に、Uさんと、Uさんのお友達と私というドリカム編成wで横浜へ向かった。まだ全然明るい時間に横浜中華街に到着、まずは中華料理店で腹ごしらえ。何しろ長丁場だからね。開場時間は18時、そこから朝までノンストップ!!
会場の横浜アリーナへ。この日はメインフロアに卓球氏がDJで出演、ガシガシ踊った。こんなにたくさんの人がテクノで踊っていることがが楽しすぎる。そしてOrbitalのラストライブ。Orbitalの2人は、確か例のヘッドライトを着けて登場したような気がする。初めて生で見たOrbital、惜しげもなく繰り出されるアンセムの数々。もう泣きそうだった。Uさんも私の横で「楽しいーーー!」と叫んでいた。あの時、あの場にいた全員が一体になってた。多幸感が半端なかった。
Orbitalのステージが終わっても、まだ日付が変わっていない!
メインフロアとセカンドフロアを行き来したり、会場内で休んだりしつつめいっぱい楽しむ。フロア外のエリアには物販、DJ機材メーカーやゲームのブースがあって、会場内を散策するのも楽しい。フットバスのコーナーなんかもあって試したりしてる横で、Uさん達は床で寝ていた。笑
そしてラストはメインフロアでJEFF MILLS。やはり生で見たのは初。もう朝方で眠くてあまり覚えてないんだけど、とにかく神を拝めて良かったなという感想だけが残っている。笑
朝日を浴びながら3人で電車に乗って帰った。横浜からだから、結構遠かったと思う。まだ体力があって、友達がいて、WIREが開催されてて、同時期に全員東京に住んでて、いろんな奇跡が重なった日だったよね。